君の音

はじまり

4月

私は高校1年生になった。

今日からこの学校に通うのか

｢花奏！同じクラスだったよ！｣

｢美亜！｣

中学の時からの親友の伊東 美亜。

ショートボブで少し色は茶色
小さくて可愛らしい女の子だ。

｢いやぁ、でも2人とも合格できてよかったね！｣

｢そうだね｣

私が校舎を見ながら返事をすると

美亜がニヤニヤしながらこちらを

見てきた。

｢花奏ってば、そんなに先輩が気になるのー？｣

｢っば、、！そ、そんなじゃないし！｣

そっかーと美亜はまたニヤニヤしながら私を見ている。

もう。別にそんなんじゃないし！
それに、、もう諦めるって決めたんだ。

先輩というのは私より2つ上の先輩で
軽音楽部に入っている。
中学のときに先輩と知り合って私は先輩のことが好きになっちゃったんだけど先輩には彼女さんがいる。
先輩と彼女さんは本当に相思相愛で
私は諦めようって思ったんだ。


｢花奏！行こう！｣

｢うん｣

私は靴を履き替え教室へ向かった。