「…なぁ



お前どうしたんだよ??」


「…別に」



俺たちのクラスは4組で一緒だった。



今はその教室に向かっているところ。



俺の言ったことがよほど気になるのか
祐介はさっきから俺に質問攻めだ。



「もういいだろ。



さっき言ったじゃん。」



そう言って俺は教室のドアを開けた。



教室を見渡すともうほとんどの生徒が来ているみたいだった。



しかしあるものを見た瞬間俺の体は止まった。



!!!



なんで…?




視線の先にはさっき会った女の子がいた。



周りには女子がたくさんいて楽しそうに話している。



俺は心を落ち着けて
とりあえず自分の席に座った。



俺と女の子の席は斜め後ろでかなり近かった。



祐介がこっちに来た。



「ひとみちゃんだっけ?



同じクラスでよかったじゃん(笑)



話してこれば?」



「うるさい



どっか行けよ」



俺は祐介を追い払い机に顔を突っ伏した。



祐介は笑いながら



「頑張れよ」



と言って自分の席に戻っていった。



俺は目を瞑って耳をすました。



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