見るとそこには俺と同じ制服を着た女の子が地面の上に倒れていた。
「…いっ
痛いぃ〜(泣)」
女の子は倒れたまま泣きそうな声で言った。
「…ちょ
ひとみっ
大丈夫ッ!?」
隣にいる大人っぽい女の子は倒れている女の子を心配そうに見つめた。
「さお〜
助けて〜(泣)」
すると"さお"と呼ばれた女の子は仕方なさそうに手を差し伸べた。
「…ったく…
ひとみは…
…ほら
はい!」
女の子は差し伸べられた手をとって立ち上がった。
汚れた制服をパンパンとはたく。
「あぁ〜
新しい制服なのにぃ…
なんでこんな所に石なんかあるの!?
転ぶじゃん!!」
女の子は足元にある小さな石を睨みつけながら言った。
「あんたがドジだからでしょ
あんな石じゃフツー転ばないわよ。」
女の子は冷たく言い放った。
「さお、ひどいッ!!
こんな小さい石でも転ぶ人はいるんだよっ?」
「はいはい。
分かったから
もう行くよ。」
そう言って歩き出した。
…が
「…いたっ…!」
歩こうとした女の子は
突然膝を抱えてしゃがみ込んだ。
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