赤面彼女




-翌日-



放課後、俺は川原を呼び出した。



場所は誰もいない中庭



目の前には不思議そうな顔の川原



俺はゆっくりと話し出した。



「俺と付き合ってくんない?」



「…へ?」



俺の告白に対して川原の反応は普通だった。



しばらくの沈黙の後川原は口を開いた。



「…いいよ。」



「え…」



川原は平然とした態度で言った。



俺は嬉しかった。



後ろを向いてガッツポーズをしている俺に



「あの…



森山くん?」



「ん…?



何?」



俺は振り返り言った。



「で、どこ行くの?」



「は?」



俺は意味が分からなかった。



混乱する俺に川原はさらに話し続けた。



「だって付き合うってどこか行くんでしょ?



どこ行くの?」



川原はさらりと言ってのけた。



「……………」



付き合うって意味分かんないの?



川原ってもしかして超天然??




「まぁ、とりあえずメアド交換しようぜ。



またメールで連絡するからさ。」



「分かったっ



赤外線ついてるよね?」



「ついてるよ。」



赤外線ついてない奴なんて今時いねーよ(笑)



俺は心の中でツッコミを入れながらメアドを交換した。


「じゃあ、私帰るね!!



バイバーイ!」



川原はそう言って帰って行った。

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