気づけば、先輩のクラスの前。
おしゃれな飾り付けがされていて、中からは甘い匂いがする。
「(……燐ちゃんだ)」
燐ちゃんの匂いだ。
「……入ろっか」
「うん!」
住田の言葉なんか忘れて、私は燐ちゃんに会う気満々だった。
「あ、千世ちゃんだ!」
中に入ろうとした時聞こえた声。
振り返ると、さっき燐ちゃんの隣で見た人が。
「あ、あの……」
「うわーちゃんと来てくれたんだね、偉い偉い」
「えっと」
「どうぞどうぞ入って!」
背中を押され中に入る。
2年生の空気にまとわれて、やっぱり背伸びしたくなった。

