「おまたせしました」
「まってました!」
燐ちゃんのお友達がにこっと笑う。
そんな姿を燐ちゃんは横目でじとっと睨む。
「着物可愛いね」
「えっ」
「信太郎いい加減にしろよ」
燐ちゃんの声とは思えないくらい低い声。
少しドキッとする。
「なんだよ冷てえな」
「あんまり千世ちゃんにちょっかいだすな」
「はいはい」
初めて見る燐ちゃんの姿。
ああ、まだまだ知らないことがたくさんあるんだな。
「ごめんね、忙しそうなのに」
「全然!」
「着物似合ってる」
燐ちゃんの低い声を聞いた時とは違う胸の高鳴り。
「そ、そうかな」
「……でも、少しスカートが短いかな」
「ぶっ」

