そして、とうとう私のいる教室の前で止まった。 窓ガラス越しに、 彼と目が合う。 「……えっ」 目を見開く燐ちゃん。 隣で私を見て笑う女の人。 わざとらしく腕を絡めてる。 「……っあ、ごめんなさい」 「千世ちゃん!」 いてもたってもいられなくて、私はその場から逃げ出した。 「待って!」 後ろから燐ちゃんの声がする。 ごめんなさい、ごめんなさい。 ただ、女の人と歩いてただけなのに。 腕くんで話してただけなのに。 この気持ちはなに? 住田が言ってたあのこと? …もう、わからないや。