放課後のレシピ。




「なに、飯塚」



…私が落ち着くあの人の声。


なんで、なんで。



「文化祭楽しみだねぇ」

「そーだね」

「早く燐のお菓子食べたいなあ」

「僕のより彼氏の食べた方がいいんじゃないの」

「あいつのとかほんとまずいから!」



どんな顔してる?

どんな気持ちでいる?


「ねえ燐、文化祭のあと二人で抜け出さない?」

「え、なんで?」

「ははっ、やっぱり燐かーわい」


ドクン、ドクン、


心臓が嫌な音をたてる。



そして、二人の足音も近くなっている。