今日からお互いクラスで準備ということで、放課後の二人の時間は一旦なくなった。
少し寂しいけど、文化祭が終わるまでの我慢。
「あれ、千世料理うまいじゃん」
クラスで食べ物の準備をしているとき、私の手つきを見て委員長の梨佳ちゃんが言った。
それもそのはず、私は燐ちゃんにお菓子作りを教わっていたのだ。
じっとみてたら私もしたくなってきてうずうずしてきて、それを見た燐ちゃんが優しく声をかけてくれたのだ。
でも燐ちゃんみたいに魔法をかけることはできなくて。
最近やっとこさ人並みになった。
「えへへ、ありがと」
「好きなの?お菓子作り」
「うん、まあ。それより食べるのが好きだから」
「あーなるほどね」
小さく笑った梨佳ちゃん。
ボーイッシュな感じが、素敵。
なんて、心で小さく思ってしまう。
「頑張ろうね、文化祭」
「もちろんだよ、梨佳ちゃん!」
梨佳ちゃんはまた笑って他の子のところに指導しにいってしまった。
うふふ、燐ちゃん。
誉められちゃったよ。
燐ちゃんのおかげだよ。

