「じゃーん」
「…なにそれ」
なっちゃんが私に見せてきたもの。
可愛いけど丈が短い浴衣。
もう、日本人としてダメじゃないの。
「このミニスカで客をつるのよ」
「色仕掛けですか」
「そうでもしないと本郷先輩達のところに客全員行っちゃうじゃない」
やっぱり燐ちゃんの作るケーキは話題になっていて。
うちのクラスは熱い敵対心を燃やしていた。
「えー、なんかお店の雰囲気別の方向いっちゃうじゃん」
「最初からそんな江戸時代みたいのはやるつもりなかったよ」
ミニスカかあ。
制服のスカートも膝少し上ぐらいだから、恥ずかしいな。
まず、燐ちゃんに見せたくない。
…恥ずかしすぎる。
「先輩も喜ぶって。来てくれるんでしょ?」
「う、ん」
「じゃあ誘惑して一緒に文化祭まわっちゃえ」
「ええ、それはいいよ…誘惑とかありえない!」
それに燐ちゃんは友達とまわるかもしれないし。
そんなの邪魔できない。
「ま、ミニスカは着るからねー」
「えー」
どうやら、逃げられないらしい。

