放課後のレシピ。




「……っ千世ちゃん」



そんな私に気づいたのか、慌てて私のもとに来る燐ちゃん。


もうその表情は、いつもの優しい顔に戻っていて。


違うのは、その顔が悲しそうに歪んでいるだけで。




「燐、ちゃん」


「うん、ごめん、ごめんね」


「嫌わないで…」



なにか嫌なことがあるのなら直すから。



お願い、私を特別でいさせて。





「ごめん、僕が悪かった。

バカみたいに八つ当たりしちゃった。」



「ごめんね、燐ちゃん」



「千世ちゃんが悪いんじゃない、僕がちゃんと気持ちを押さえきれなかったから」




分からないよ、燐ちゃん。



分からないから言ってよ。