「……っ千世ちゃん」
そんな私に気づいたのか、慌てて私のもとに来る燐ちゃん。
もうその表情は、いつもの優しい顔に戻っていて。
違うのは、その顔が悲しそうに歪んでいるだけで。
「燐、ちゃん」
「うん、ごめん、ごめんね」
「嫌わないで…」
なにか嫌なことがあるのなら直すから。
お願い、私を特別でいさせて。
「ごめん、僕が悪かった。
バカみたいに八つ当たりしちゃった。」
「ごめんね、燐ちゃん」
「千世ちゃんが悪いんじゃない、僕がちゃんと気持ちを押さえきれなかったから」
分からないよ、燐ちゃん。
分からないから言ってよ。

