「っ!!」
ばっと燐ちゃんが私から離れる。
急に、手の温度が下がった気がした。
「杉田?なんでここにいんの?」
「えっと」
「あ、写真!俺撮ってよ」
キラキラした目で言う住田。
う、断れない。
「きょ、今日だけだよ」
私はカメラを構える。
さっき先輩が言った通りに……
カシャッ
「うん、とれた」
「サンキュー!」
私のカメラのなかには、明るい笑顔の住田が写っていた。
「…で、先輩とはどーいう関係?」
写真の中のとは裏腹に急に住田は真顔になった。
「燐ちゃん」
燐ちゃんは窓に手をついて俯いている。
癖のあるふわふわした黒い前髪が、燐ちゃんの顔を隠している。
(…燐ちゃん?)

