燐ちゃんの手が、カメラを持った私の手を包む。 暖かくて、少し甘い匂いがして。 心地よくて、思わず目を閉じてしまう。 「……」 ぎゅ、と握る力が強くなった。 心なしか、燐ちゃんの手が熱くなってきたような気もする。 …違和感。 すぐ近くに感じる燐ちゃんの気配。 甘い匂いが、目の前まで来てる。 ―――――――…………怖くて、もっと強く目を瞑った。 甘さが私の顔に触れようとしたとき……… 「杉田?」 後ろから住田の声がした。