「は?部活?」
「うん、入ろうかなって」
「今から?もう二学期だよ?」
「運動部じゃないから大丈夫」
呆れたように私を見るなっちゃん。
「何に入るの?」
「写真部」
「…なんでまた」
燐ちゃんと出会って一ヶ月くらいたった。
あれから毎日放課後は燐ちゃんと過ごしている。
毎日のようにお菓子を作るんじゃなくて、時々は二人でゆっくり話す時間もある。
燐ちゃんは私のためにいつもお菓子を作ってくれる。
だから、私もなにか燐ちゃんのためにしたいなって思って、たどり着いた結果が《写真》だった。
燐ちゃんのお菓子を撮ってあげたい。
そして、燐ちゃんのレシピノートに役立ててもらいたい。
思い立ったが即日。
私は入部届を書いてきた。