「でも、燐ちゃんの友達でもお菓子は食べさせてくれないって…」
「そんなこと知ってるの?
…あいつらはいつも店に来て両親のケーキ食べてるからいーの。
千世ちゃんには、僕が作ったケーキを食べてもらいたい」
……まだ、出会って1週間もたってないけど。
燐ちゃんと話すと、いつも安心する。
燐ちゃんがいつも甘い匂いを漂わせているからなのか。
それとも別の意味があるのか。
まだわからないけど、もっともっと仲良くなりたい。
それから、ちゃんと知りたいな。
「僕と千世ちゃんは、もう仲良しだよ。
それと、僕そんな大人じゃないよ」
照れる燐ちゃん。
あ、お菓子みたい。
燐ちゃんの作る、お菓子みたいな笑顔だ。
「あ、完食だね。
片付けして帰ろう」
先輩後輩ミルクレープ。
甘さに年は関係ないのです。