「…え」
「起こしちゃってごめんね、完成したよ」
私はいつの間にか寝ていたらしい。
空はもうすっかり暗くなっている。
「ご、ごめんなさい」
ほらまた。
子供で迷惑ばっかりかけて。
「いいよ、あ、写真とらなきゃ」
写真?
ああ、レシピの。
……写真。
「千世ちゃん?もう食べていいよ」
「あ、うん、いただきます」
口に運んだその味は、やっぱり甘くて。
「燐ちゃんの味だ…」
「そうだよ、今日はどうしたの?」
思わず泣きそうになって、眉間を寄せる。
「…おいしい?」
「……っとっても!」
泣きながら食べたミルクレープ。
しょっぱかったけど、やっぱりおいしかった。

