放課後のレシピ。




「燐ちゃん!」


「わっ千世ちゃん」




勢いよくドアを開けた。



その先には、目を丸くさせた王子様。




「今日もいきなりだね」

「うん、だって……」




言いたいのに、言葉がでない。



焦って焦って、早く近づきたくて、頭が真っ白になる。




こんなんじゃ嫌われちゃう。



特別が、なくなっちゃう。





「……千世ちゃん、近くにきてよ」





その優しい声を合図に、私の足はまたゆっくり動き出す。