するっと掴まれていた腕が自由になった。
「なんだか違和感」
「?」
「千世ちゃんが、僕らの学年のフロアにいる」
燐ちゃんが私の頭を優しく撫でる。
「放課後以外に会うから、なんか新鮮」
ほらまた、照れたように笑う。
その笑顔、私だけ?
「りーん、誰それー」
「紹介してよー」
向こうから、燐ちゃんを呼ぶ声が聞こえる。
「げっ」
「りーん」
「誰が紹介するか、ばーか!」
「えっ燐!?」
ニコニコしながら言うものだから、私まで楽しくなってきた。
「引き留めちゃってごめんね、友達にも謝っといて」
「大丈夫だよ、なっちゃんも気にしないだろうし。
また放課後ね」
「うん、またね」

