「千世、次移動だよ」 「待ってなっちゃん」 次は実験。 三階までいかなきゃいけない。 「…千世」 「なに?」 歩いていると、急になっちゃんが立ち止まった。 「…あれ」 なっちゃんの視線の先を見ると、 「燐ちゃん……」 にこにこしている彼の姿があった。 「わー、なんか新鮮」 「なんで?」 「いつも放課後でエプロンしてる燐ちゃんしか見たことなかったから」 教室でニコニコと笑いあう燐ちゃんを見れて、なんだか得した気分。