「今作ってるとしたら、調理室しかないんじゃない? あ、でもこっちの校舎の調理室、今使用禁止だから… 離れの調理室かもよ、ほら、長い廊下渡った先の」 「じゃあ行ってみる!ありがとうなっちゃん!」 「はいはい、楽しんでおいでね」 調理室の場所は、私の頭のなかにインプットされてない。 でも、何としてでも見つける。 お菓子を食べられる絶好のチャンスを、この私が逃すわけがない。