「あ、さっきいってたこと教えて?」
「そうだったね、ちょっと待ってて」
燐ちゃんは立ち上がり、鞄をごそごそとあさっている。
探し物はすぐに見つかったようで、ニコニコしながら私のもとへ帰ってきた。
「じゃん」
見せてくれたのは…
「……ノート?」
少し大きめのサイズのノート。
使いすぎてからか、ちょっとよろよろになっている。
「開けてみてよ、千世ちゃん」
そっと1ページ目を開く。
「…わあ」
そこにはとっても美味しそうな、クッキーの写真が貼ってあった。
「それ、僕のレシピ帳。
今まで作ったお菓子とかは、全部写真に とってそこに貼ってあるんだ。」
写真のしたには、レシピまで。
「それ何冊目かわかんないけど」
「そんな何冊もあるの?」
「できるだけ毎日作ってるから。
……もう何十いったか分からない」
「すっ、すごい…!」
燐ちゃんは全部作ったんだ。
燐ちゃんは毎日毎日努力してたんだ。

