「三橋と和澤、来たかー。
じゃあ掃除よろしくな。
和澤、ホコリちゃんと落とせよ。」


イヤミだなー、アレは‥‥‥。


あたし、ホコリ苦手だもん。



「ぼーっとすんなー。さっさと終わって
帰りてぇんだよ!」


三橋君、怖い

ビックリした。


怖いよぉ!助けてー、志優or桃太郎!



「ゲホッ、ゴホッ、ヘーックション」


マジで最悪だー。
はぁーー


あり得ない!


「だ、いじょうぶか?さきな」


ふへっ?
三橋君が心配してくれてるー


意外に、優しいんだね。



「間抜けな顔すんなー、掃除再開だ。
てか、そっちホコリ多いから
場所変わる!」


思いやりもあるし。


無口で話しかけんなオーラだしてるし、

何より、髪のいろが、金って‥‥‥。


「ね、三橋君。
そんなキンキンにして、髪痛まないの?」


あっ!なんて間抜けな質問をっ!

あたしってホントにバカー(泣)



「さっきのは、なしで」


そう、言おうとしたら‥‥‥。


「俺のキモチがわかったら、教えてやる
てか、スマホ貸せ。」


しばし、沈黙‥。

「番号、LINE、登録しておいたから。」



はいぃぃ?!?!

なにしてんのー?!



「おじさんに、許してもらえるかなぁ。」

「おじさんに?」


おじさんって、スゴーイ厳しい
LINEだってここ最近から始めたばっかだし



家には、5時まで絶対帰ってこい

とかさー、


厳しい過ぎてあきれる!



「ま、三橋君、気にしないでー。
友達だから許してくれるっ。
掃除ほとんどしてくれてありがとー
また明日っ。」



笑顔で言った


ま、三橋君には信頼あるしー!


大丈夫、大丈夫!


「アイツ、俺のこと友達という目でしか見てねぇんだな‥‥。」



1人残った開き教室で
三橋君がそんなこと言ってるなんて、


想像も、つかない