「アハハハッ、みてみたかったー
さきなの、オバケみたいなメイク!」
さっきから、志優からかいすぎ
マジで嫌だー。
「お前、メイクしたらもっとブスになるんじゃねぇ?」
こいつは、中広 桃 なかひろ とう
あたしの幼なじみ的存在
「デリカシー無さすぎだってば、桃」
志優の笑いは止まっていて真面目な顔に。
「あーー、志優みたいな顔に
産まれたかった。」
だって志優、
年上のセンパイが彼氏だし。
可愛くて、美人だし。
人気者だもーん!
「そーかな。」
良いよねー、ホントに‥‥‥。
「キモチ悪い。にやけ顔の
『さき』って!」
いちいちチクチクする言葉
言うよね。
「スッゴい腹立つー、桃太郎の癖に!」
「お前!言ったな?最初に『もも君』って呼んだヤツは誰だったっけー?」
うっ、それはあたしだけどさ。
「アハハッ。『桃』のこと『もも』って
呼んだの?バカだなー。さきな!」
これは完全にからかわれる。
もぉ、ホントに良いことナイ!