白い砂浜にかぶさるように、静かに海が揺れている。


オレンジ色をした夕日が、海の向こうに吸い込まれていった。

それを見、午後のさかりをのんびり遊んで過ごしたハンドウイルカ達が、沖に向かって泳ぎ始めた。


波打ち際に、真っ白なマントをはおって夕日を眺めている少女がいた。
青い髪、サファイア色の目、そしてキラキラ光る羽。


-そう、彼女は妖精である。