恋のつぼみ






どこ……?





あたしの番号……


どこ? どこなの……?




え…。


わかんない。



てか、ない……






ないっ?!



「よっしゃー!!」


眩しいくらいの快晴の下、ハルの大声が響き渡った。



ハル、番号あったの?!


あたしは慌ててハルを見た。



「やったー!!!」


ハルは、小さな子供みたいに、大きな目を輝かせ、両手を挙げて喜んでいる。




あたしは両手をばたつかせ、"こっち見て"と合図をする。



ハルは両手を上げたままの格好であたしの方を見た。


バチッと目があった。


「OK?」


ハルにそう聞かせて、あたしは泣きそうな顔で首を横に振る。



ユキを見た。


ユキは?


言葉にならなくて、目だけで話す。



ユキは親指と人差し指を合わせて小さく丸を作っている。



うそ…。

サーと血の気が引いていく。


あたしだけ……


落ちたの……?





「おい!ミサ! 番号、見せろっ」