恋のつぼみ





ドキドキ


ドキドキドキ…


先ほどまでの気合はどこに行ったのか。


やっぱり弱虫なあたしは、大きな掲示板の存在に怯んでしまい顔を伏せる。


だって怖いよ。


「美沙?」


ユキの声が聞こえる。



「うん。大丈夫……」


自分に言い聞かせたのか、ユキに返事をしたのか、自分でもよくわからない。


あたしは、指と指を絡ませて


「神様 お願い!!」


そう心の中で願掛けをして


そっと片目をあけた………