終わらないMelody【短編】

もうこれは、あたしの真剣な想いだった。

想いを伝えず、もどかしいまま終わるのか。

例え想いを伝えられても、今までのこの感じを、失いそうで怖いんだ。

ただ、迷ってるだけじゃ、何の解決にもならないのに…。


「七世……」

麗羅の、綺麗で力強い声が、あたしの名を呼んだ。

「もう、ちゃんと…新君に言いな?何時までも、逃げてる訳にはいかないんだよ?
…それにさ、七世も、本当は新君の気持ちに、気がついてるんじゃないの?」


新の…気持ち?

「…っ、でもっ!」

「あぁ〜、もうっ!七世!あんたの悪いところは、そうやって、何時も遠慮し過ぎなところだよっ?
―…もうちょっと、自分に自信持ったって、いいじゃない。
あの子が好きなあんたを、もっと大事にしなさいよ」



ああ―…何時もそうだ。

あたしは何時も、躊躇してばかりで、大切な事が決められないんだ…。