教室に着くと、親友であり、部活仲間の『笹塚 麗羅(ササズカ レイラ)』が居た。
「ちょっと七世〜、授業サボって、何処行ってたのよ?」
「んー?“ブラバン王子”の相手してた」
少々怒り気味の麗羅に、あたしは適当な返事をした。
“ブラバン王子”とは、新の事だ。
ミーハーな部活の後輩達が、最近のブームに乗っかって、名付けたらしい。
その愛称(ニックネーム)は、あたし達先輩にも、知れ渡っていた。
「そっかぁ、ブラバン王子の相手をしてた訳ね…。で?どうなの?なんか、進展あった?」
麗羅は、新があたしに付き纏っている事も、あたしの新に対する想いも知っているので、気になって仕方がない様子だった。
あたしは、まとまらない想いを、一生懸命言葉にした。
「もう…辛い。あいつの顔を見るだけで、息が出来ないくらい苦しくなる。あたし…どうしたらいいか、分かんないの―…」
「ちょっと七世〜、授業サボって、何処行ってたのよ?」
「んー?“ブラバン王子”の相手してた」
少々怒り気味の麗羅に、あたしは適当な返事をした。
“ブラバン王子”とは、新の事だ。
ミーハーな部活の後輩達が、最近のブームに乗っかって、名付けたらしい。
その愛称(ニックネーム)は、あたし達先輩にも、知れ渡っていた。
「そっかぁ、ブラバン王子の相手をしてた訳ね…。で?どうなの?なんか、進展あった?」
麗羅は、新があたしに付き纏っている事も、あたしの新に対する想いも知っているので、気になって仕方がない様子だった。
あたしは、まとまらない想いを、一生懸命言葉にした。
「もう…辛い。あいつの顔を見るだけで、息が出来ないくらい苦しくなる。あたし…どうしたらいいか、分かんないの―…」

