1番近い椅子に腰をおろす

ふと、斜め前の席に目をやった

そこに座っていたのは自宅の近くにある高校の制服を着ている男の子

降りる駅はさっき私達が乗り込んだ駅のはず…

顔を見てみるとどうやら寝ているようだった

とっても綺麗な寝顔で私はその男の子に見入ってしまっていった

「でさ〜…ってみお??どーしたん?」

あすみの話を完全にスルーしていたのかあすみが不思議そうに顔をのぞき込んできた

「え!?いや、あの子の事見てた」

と言って居眠りしている男の子を指さした

「あぁ〜みおが好きそうな男の子やん」

そう、その男の子は私のどストライクな子だった

制服にキャップを被り、靴はビルケンシュトックの靴を履いて、顔もとても整っていてどストライクだった

「そーやねん、やばいねんドキドキする」

その子を見ていると周りがキラキラして胸がドキドキと音をたてて今にも心臓が出そうであの子に音が聞こえるんじゃないかと思うほどだった

少女漫画とかであるあのキラキラがあの子の周りを散らばっていた

「そ〜言えばさ、有吉の息子もあの子と同じ学校じゃなかった??」

あすみが思い出したかのように言った

「そーや!!有吉の息子も同じ学校や!!一個下やしあの子も一個下っぽいし聞いたら誰かわかるかもせん!!」

有吉もバツイチで息子と娘がいる
娘は私より2つ上で息子は1つした

有吉と一緒に暮らしていて、有吉は私の家と自分の家を行き来した二重生活をしている
まだ会ったことはないけれど今度会うと言っていたし聞いてみよ