歩いて10分
「おじゃましま〜す…」
ハルくんが家の電気をつけて
べっとに座った。
「はーちゃん、おいで」
両手を広げるハルくんの胸に
すっぽりと収まって気分はすごくいい。
ちらっと枕元を見ると
私のじゃないピアスが落ちてた。
私がハルくんの腕から抜けて
ピアスを拾った。
お花の形した真ん中にキラキラした石がはいってるピアスなんて
女の子ものしか、考えられないよ。
「…」
「はーちゃんどうした?」
「いや…あのさ、、」
言えばいいのに
私以外のだれがここに出入りしてるの?って
ベットのうえになんでピアスがあるの?って言えばいいだけなのに。
「ん?」
「これなに…、」
震える手をハルくんに見せると
「はー、何お前?」
怖い顔してるハルくんが
いつもより本当に怖かった。
「お前さー、俺がお前みたいな年下に本気になると思う?
ぶっちゃけずっと彼女ヅラしてて、SNSとかに俺との写真載せられるのとかもすげー迷惑だった。」
「え?」
「帰っていいよ。」
「え…ハルくん…?」
「ウザイ。ブスが調子のんなよ。お前なんかいても居なくても一緒だから。
まじきめぇから。さっさと消えろ。」
荷物を持って
私は駅に向かった。
2年間面倒くさい女になりたくなくて
ずっと頑張ってきた
お化粧も練習したし、可愛い服を買うためにバイトも頑張った。
ずっと遊ばれてた。
それが悔しくて
あんな男を確かに好きだったのが悔しくて悔しくて。
涙が止まらなくて。
最悪な誕生日だった。
ハルくんは元カレになった。



