私❪桃瀬 葉月❫は今日17歳の誕生日を迎えた。

「なぁなぁ、今日このあと俺んちこない?」

PM 9:00

年上彼氏のハルくんに誘われて今日はデートです。

「ん~いいよ〜?」

実は今日まだ
おめでとうって言われてない。
忘れたふりしてるのかな?
日付変わる前には言って欲しい。

ハルくんは今日手ぶらだし
きっと家にプレゼントがあるのか
サプライズがあるのか期待して
ハルくん家に向かった。

正直ワクワクしてるし
楽しみ。

プルルル…プルルル…

「あ、はーちゃんごめん、」

そう言ってハルくんは
電話にでた。

最近多い。
やたら携帯いじるし、
電話来るし。

浮気なんてありえないって
毎日自分に言い聞かせてる。

ハルくんは4歳年上だから
きっと友達とか仕事とか私の入れない世界のところの電話だって信じてる。

「え~?あ〜いま?わりぃ、あ、うん
じゃあ後でね。」

耳をすませてしまう。

携帯をしまうと
「ごめんね?」

「ねぇ、だれ?」

聞くとハルくんはいつも
顔が怖くなる。

「友達だよ、はーちゃんは他の女みたいに、責めたりしないし俺の事信じてくれてるから大好きだよ~?」

「そ、そうだよね!」

他の女とちがうとか言われると
元カノのことかなとか
思っちゃうけど
たくさん背伸びしてハルくんの隣を歩いてる私は、重い女になりたくないんだ。
うっとおしく思われたくない。
面倒くさい女になりたくないんだ。