「お願い双葉!家庭教師をやって欲しいの!!」
「へ・・・
かてーきょーし・・・?」
驚く私にコクっと頷く沙織先輩
「へ・・・え?!私がですかっ?!!
や、待って下さい!!どうしたんですかイキナリっ」
「実は色々とあって・・・聞いてくれるかな??」
「も、もちろんですっ」
改まって真面目な表情をする沙織先輩に釣られて、ゴクリと唾を飲み込む
「双葉はあたしん家の事情知ってるでしょ?」
「・・・はいっ」
沙織先輩のお母さんは五年前くらいに亡くなってしまって
それからは沙織先輩を含めた4人の子供をお父さんが男手一つで育ててるって・・・
「お父さんがね?
私達の学費のことを考えて仕事の幅を広げたりしてくれてるんだけど、中々難しくってね・・・」

