「でも、秋くんのこと応援したくなったから私も辞退せずもう少し頑張りたいなって思って!!」






「"頑張る"って何を?まさか、受験勉強もう一回するとか?」






「おお!さすがゆかりん!!よく分かったね♪」






「はぁ?!ちょ、あたしは半分冗談よ?!双葉正気なの?!」






驚くゆかりんを他所にスクールバックの中から五冊のテキストを取り出す






「じゃぁーん☆授業中これやろうとおもって!」





そのテキストには勿論【中3 高校受験】の文字






「あんた自分の勉強もやばいのに何言ってんの?!」






「大丈夫!!秋くんが受験勉強終わるまでだから!!」





呑気な私を目の前に溜息をつくゆかりんと唖然とする誠哉






結局、その日の授業中はそんな二人の心配を他所に黙々と秋くんの為に高校受験の参考書へ目を通した