「いつまで"桐谷さん"なの」




「そんなこと言ったって」





「わたしは・・・・・・わたしはこんなに好きなのにっ」





「え・・・」






目の前の出来事に必死で





全然ついて行けなくて






だから、あっという間だった






「・・・・ーッ?!」





唇が重なる瞬間までは。





「え、ちょっ・・・」





「ムリ〜すきぃ〜」





驚くことしか出来ない俺の腰に手を回してギュッと抱きついたまま、また寝始めた桐谷さん





「・・・・・・勘弁しろよ」





この状況どうしようかと考えるのよりも、桐谷さんの言葉の意味を考えるのに必死だった