だから・・・突然の『男』の秋くんに、戸惑いを隠せない





でも・・・



「イキナリ、何でこんなこと・・・」






昨日の秋くんは明らかに様子が可笑しかった





普通じゃないように感じた






「凄く・・・哀しそうだった」






何が彼をそうさせたのだろう・・・








「あのさ・・・一昨日秋翔くんの好きな人の話したの覚えてる?」






「う、うんっ・・・」






「武内先輩のことで気になることがあるって言ったでしょ?あれ、後輩ちゃんに聞けたんだけどさ」






廊下で外を眺めるゆかりんは普段に比べて一段と真面目な表情をしていて、緊張感が流れる















「武内先輩、彼氏居るんだって」






「え・・・?」







一瞬・・・言葉が理解出来なかった






意味が分かったとしても、頭の中は疑問でいっぱいだった