なんで
なんで
「なんでっ・・・」
そんなに暗くて哀しい顔をしているの・・・?
「なん、で・・・」
「・・・"なんで"?」
秋くんは私の言葉を繰り返して
"フッ"と鼻笑いであしらった
「アンタさ、沙織の頼みだかなんだか知らねーけど男がいる家に平気で上がり込んで、馬鹿?」
「"男"って・・・だって・・秋くん・・・っ」
秋くんだから・・・そんなコト・・・
「・・・ンタも」
「ぇ・・・・」
確かに感じる体温
確かに側に感じる、秋くん
目の前に・・・居るのに・・・
なのに・・・
「・・・んっ」
・・・遠い

