土砂崩れ


私は、とても驚いた。


あれが無邪気に笑う

爽やかな青年なのだろうかと。



そう考えて

呆然と立っている私に

彼が近づいてきて

「おい、ブス邪魔なんだけど」

そう言い放った。


そしたらなぜか分からないけど

手が勝手に動いて

彼の腕を力いっぱい掴んだ。



「「好きです」」



すると彼は

私を引きずったまま

店を出て

近くの公園まで行った。


そして掴んでた私の手をどかして

こう言った。



「誰か知らないけど
    キモいんだけど」




と言った。