土砂崩れ


「危ない」

また誰かが

私の腕を強く引っ張った。

そのまま強く抱きしめられて

倒れた。

「君、大丈夫?」

私と同い年くらいの男性が

隣にいた。

「あ、はい。
大丈夫ですので。
ありがとうございました。」

と慌てて答えると

彼は笑って

「これからは、バカな真似はやめて
前を向いて歩いたら?」

って言った。





その無邪気な笑顔が

ムカつくほど

ホッできる笑顔だった。