新年があけて1月になった。

いつもならおせち食べたり、こたつでゴロゴロしたりしていたはず。。。

だけど、今年は違った

中学3年生。14.15歳のわたし達にとって初めて大きな決めゴトとなる受験がやってきた。

受験まであと1ヶ月と少し。

私は、こたつでゴロゴロではなく

「受験まであと1ヶ月!はりきっていくよっ」っと毎日何回も聞かされる塾にいた。

「塾行きたくないよー、授業やだっ」

いつものように私は夏に話していた。

「頑張れ!あと1教科!」

そう、夏に応援され毎回授業を無事に終える。

授業が終わった今、夜の9:50

私は急いで荷物をつめて

リュックをしょい、塾の外へとかけだした。

「夏、外で待ってる!さよなら先生!!」

大きな声でさよならをいい塾の外に出た。

「あっ。」

「おバカな木村やんかー!」

ちょうど塾からでてきた、△ゼミ軍団と遭遇した。

私の塾、□セミナーは△ゼミナールの前にある。

その為、□セミナーと△ゼミナール専用の階段があり。

それぞれの塾生達が
各塾の階段をのぼり塾に通っている。

「馬鹿でわるかったな!!天才軍団」

「やめてよー照れるわっ。」

「男子なのにきもいわー笑」

「ひどっ)笑

天才軍団は、5、6人いるのだが

その中の三人と私はよく話す。

けん (ともい)

しょう (みやした)

たくと (ささき)

その3人は頭がよく、運動もすごい。

そこは。尊敬している。

「まぁまぁ、木村がかわいそーだろ。」

そう優しく声をかけてくれたのは

宮下しょうだった。

「さすが、宮下!優しいな!」

「いんだよーみやっ、こいつ馬鹿なんだから」

宮下のフォローを無駄にしてくるのが

佐々木である。

「あれ?小学生かと思った。」

にこにこしながら馬鹿なことを言ってくる友井。

「みんなしてなんだよー!」

なぜかツッコミ担当の私が今日もツッコミをする。

「さて、こんな時間だしもう帰るか!」

「え?ファミマいかないの?」

「今日は帰るんだよっ」と佐々木が言った。

なんだ、寄らないのか。

受験の日がこんなに近くなってなかった時は

よく、みんなでファミマによってファミマの前でお話するのが日課だった

だけど最近は受験モードに入り賑やかだったファミマの前は静かでまるで朝のコンビニのように、人がぼちぼち入っていくだけであった。

「今日もちゃんと話せなかった」

私は、いつもどおりの一言を夏に伝える

「ほんとだねー、うちもけんと話せなかったー」

夏はしょんぼりした顔でいった。

私木村りいかは、宮下しょうのことが好きで

高丸夏は、友井けんのことが好きだった


だから私達はいつも

授業が終わるとすぐに階段をかけおり

あたかも2人で話しているように見せかけ

話しかけられるのを待っていた笑

用がない限り

自分からは話しかけられない

シャイガールであった。