心の居場所


「あ、あのお姉さんのお名前って…。」

「あ、そういえば名前教えてなかったわね!
梶原悠紀よ。
悠奈ちゃんと悠星と同じ悠。」

そう言ってにっこりと笑う。

「ねぇ、悠奈ちゃんって、男嫌いよね?
どうして悠星に心開くようになったの?」

どうして…か。

「それが私にもわからないんです。
でも、彼になら心を開いても平気だと思えたんです。」

これは本当のことだ。

でも、一つ嘘をついた。

本当はわかっている。

なんで、心を開いたのか。

それは私が確実に彼に惹かれているからだ。

「ねぇ、悠奈ちゃんは、恋ってしたことある?」

「恋…ですか?
ないですよ。
こんな体質ですし…。」

そう言うと、やっぱりと言って、悩む悠紀さん。

「悠奈ちゃんは、悠星を見るたびに胸がぎゅーーってなったりしない?」

胸がぎゅーってなる…。

「声を聞くたびに、胸が高鳴ったりしない?
抱きしめられたとき、安心しない?」

「…全部当てはまります。」

「悠奈ちゃん、それは…。」