「ただいまぁー。」
私は部屋から出て、階段から顔を出す。
「おかえり。
明日恵美ちゃんくるんだっけ?」
「うん。」
恵美ちゃんといつのは、拓海の彼女。
宮野 恵美。
拓海と恵美ちゃんは、明日で付き合って1年になる。
「変なことしないでねー。」
キッチンでミルクティーを注ぎながら言う。
「しねぇーよ。」
まぁ、その辺はしっかりしていると思うけど、一応ね。
思春期の男の子だし…。
「ってか、姉ちゃん彼氏とかいねぇの?」
ニヤッと憎たらしい笑顔で言う。
「いるわけないし、作る気もない。」
バッサリ斬ると、拓海はやっぱなとでも言いたそうに笑った。
その笑顔に少しイラついたので、ミルクティーの入ったコップを机の上にガンッと置いた。

