「そーそー。
こいつ酷いんだぜ?
俺の告白を、『私男嫌いなんで。』の一言で片付けるんだぜ?
俺もうあの時立ち直れないと思ったよ。」
そう言いながら自分の胸をぎゅーってしている。
「バカなの?
少なくとも、あんたのおかげで少しは男嫌い治ってきてるんだから。」
そう言い残して、食べ終わったお皿を流しへと運ぶ。
2人は放心状態。
なんでこう男ってバカなのが多いんだろう。
「ちょ、ゆ、悠奈今の本当か!?」
悠星くんの声に我に返った拓海も興味津々に聞いている。
「噓であんなこと言わないから。」
私はそれだけ言い、リビングを出る。
扉を閉めた時、後ろから
「よっしゃー!」
という声が聞こえた。
クスッ
本当に男ってバカで単純だなぁ。
私は自分の部屋に戻った。