心の居場所


「ごめん、遅くなったー!」

走りながら体育倉庫へと向かう。

「あぶないっ!!」

「え…?」

目の前にボールが…。

ドンッ

「っぶねー…。」

恐る恐る目を開けると、悠星くんがいた。

「お前らなぁ、周り見てからそーゆーのはやれよ!」

悠星くんだ…。

あれ?

なんか、目の下に…。

「クマッ!?」

「はっ!?」

じーーーーー。

「悠星くん、電話のあとちゃんと寝れた?」

頬をを両手で覆い、背伸びして悠星くんに近づく。

「え、あー、それなりに…。
っつぅか、この状況はいろいろマズイと思うんスけど…。」

気まずそうに目線をそらす彼。

…?

「へ?」

!?

私はやっと自分のやっていたことに気づいた。

「ご、ごめんなさい。」

「い、いや大丈夫。」

悠星くん、顔赤いな…。

「おいおい、悠星、この子男が嫌いな子だろ?
怖がらせるなよ。
ごめんなぁ。」

「え!?
あ、いや、あの…。」

私の反応を見たのか、悠星くんがニヤッと笑う。

「残念っすねー、先輩。
こいつ俺には心開いてるんで?」

と、私の肩を抱いて、自慢気に言う。

「おー、そーかそーか。
とりあえず、練習すっから早く来いよー。」