心の居場所


「転けんなよ!」

後ろで日向くんが叫ぶ。

「大丈夫だよー!」

後ろを振り向いた瞬間だった。

「きゃっ!」

バランスを崩し、後ろに倒れそうなる。

バシャンッ

「っぶねー…。」

日向くんが私の腕を掴んでくれなかったら、私今頃びしょ濡れだった。

「言ってるそばから…。」

ため息をつく日向くん。

「ご、ごめんなさい。」

日向くんは、私を離し、海を見つめる。

ねぇ、どうしてそんなに切ない顔をするの?

そのとき私にはその理由がわからなかった。