心の居場所


「わかってるよ。」

彼はいたずらっぽく笑って、私の頭を小突く。

時間が過ぎるのはあっという間で、水族館を出ると、もう日が傾いていた。

「早いなぁ。」

私が夕日を見ながら呟くと、

「こっから海近いんだ!
行こうぜ!」

「え!?
あ、ちょっと!」

彼は私の腕を掴み、走り出す。

子供みたい。

ザザーーン…

ザザーーン…

「うわぁーー!
海だ!」

大きいなぁ。

「なにしてんの?」

「え?」

私が砂浜にいると、日向くんが、私のとこへ来て、

「海入るぞ!」

と、笑った。

私は立ち上がり、海へと一直線に走る。