「どうした?」
私がずっと止まってることを不思議に思った日向くんがこっちにくる。
「あ、ううん。
前に来たことあるなぁって思っただけだよ。」
そう言って、私は早く行こうと急かす。
「ねぇ、ペンギンがいるよ!」
私はペンギンが好き。
見ていて癒される。
「ペンギン好きなのか?」
日向くんは、ガラスにそっと手を添えてじっとペンギンを見つめる。
「うん。
好きだよ!」
「そっか…。」
その時、彼が切なそうな顔をしていたなんて知らなかった。
「ねぇ、午後からイルカショーあるんだって!」
お昼ご飯を食べながら、パンフレットを見ている。
「行くか!」
お昼ご飯を終え、私たちはイルカショーの場所へと向かう。
「みなさーーん!
こーんーにーちーはー!」
元気なお姉さんがイルカと一緒に出てきた。
「「こーんーにーちーはー!」」
周りの人も、お姉さんと同じように挨拶する。
「この子は、バンドウイルカのピッピちゃんです!」
ピッピちゃんっていうんだ…!
「ピッピちゃんかわいい!」

