とくにもうやることはないよね。

持ち物の確認も昨日のうちにしたし。

よしっ!

準備万端!

行こう。

「いってきまーーす!」

なんだろう。

駅に近づくにつれて緊張する。

あ、○○駅。

時計を見るとまだ9時。

どうしよう…。

早く着きすぎた。

ここで待ってようかな。

駅の近くにあったベンチに座る。

「えー、じゃあ彼女いないのー?」

隣のベンチの男の人すごいなぁ…。

女の子に囲まれてる。

そう思ってた時だった。

「ねぇ、彼女?
1人?」

「へ…?」

上を見ると、男の人がたくさんいた…。

「へぇー、可愛い子じゃん。
おれもろタイプ♪」

「俺たちと遊ぼうよ!」

そう言って、私の腕を掴む。

「いやっ!!」

手を振りほどこうとしたけど、全然ふりほどけない。

ど、どうしよう…。