「片付けーー!」
部長の言葉に一斉に片付けを始める私たち1年生。
私がゴールをしまっていると、彼が横を通った。
「おはよう。」
私は、通り際にぼそっと呟くように挨拶をする。
すると、日向くんは驚いたような顔をして、
「は、はよ。」
と、言った。
なんで、私から挨拶したのかわからないが、なんだか心が軽くなった。
着替え終わり、部室を出ると、日向くんがいた。
「え?なんでいるの?」
私がきょとんとしていると、彼の顔が耳元に近づいた。
「明日のデート考えといて。」
それだけ言い、彼は先に教室へと向かった。
あぁ。
そういえばそんな約束をしたっけ。
デート…。
え?
その前に聞いてくれたのかな、千夏と橘くんのこと。
教室に行くと、日向くんの姿はなかった。
「あ、悠奈!
おはよう!」
私に気づき、千夏が駆け寄ってくる。

