心の居場所


白の壁紙にピンクと白の縞々カーテン。

ベッドの上には、クマとウサギのぬいぐるみ。

女の子って感じの部屋だな。

寝ている彼女をベッドに寝かし、俺は部屋を出て行った。

「あ、ありがとうございます。」

俺に気づき、弟はペコッと挨拶をした。

「お前、どっか痛めてんのか?」

尋ねると弟は、目線を逸らし、

「足首を…。」

と、言った。

「テーピングあるか?」

「あ、はい。
でも、もう遅いし悪い…。」

「いいよ。
けが人ほっとけるほど俺、冷めてるやつじゃない。」

俺は、リビングに案内され、ソファに座る。

ここであいつが暮らしてるのか。

弟がテーピングを持ってきて、俺の横に座った。

「お、サンキュ。
どっちの足?」

「右です。」

「捻挫か?」

「はい。」

俺は慣れた手つきでテーピングを巻いていく。

昔よく捻挫していたから、巻き方は覚えた。

「巻き終わったぞ。」

弟は少し驚きながら、

「歩いても痛くない。」

と言っていた。

「ありがとうございます!」

「おう。」

笑うと悠奈ちゃんに似てるな。

さすが兄弟。