心の居場所


…。

ど、どーしよう。

ガチャガチャ

「閉じ込められたな。」

私は隅っこの方で、うずくまる。

「悠奈ちゃん…?」

「これ以上こっちに来ないでください。」

彼は危険。

本能的に感じる。

「え?
なんで?」

月明かりに照らされた彼は少し険しい顔をする。

「私はあなたが怖いです。」

まただ。

また戻っちゃう。

顔があまり見えないからか、余計恐怖が煽られる。

「悠奈ちゃん。」

彼は私の腕にそっと触れる。

「いやっ!!」

その手を振り払い、彼に背を向けた。

「お母さん…。
拓海…。
助けて…。
お父さんが…、お父さんが…。」

「っ。」

震えが止まらない。

その時だった。

何かに包まれた感じ。

いや、実際に包まれた。

「悠奈ちゃん。
お父さんはここにはいない。
大丈夫。」

私は彼の声に安心してそのまま眠ってしまった。